ケミカルピーリングとは何？どんな肌トラブルに向いてるの？

こんばんはあやです。
「ケミカルピーリングで肌がキレイになるって本当？」
「ニキビがケミカルピーリングで治るって聞いたけど、どういう治療をするの？」

このように、ケミカルピーリングに興味はあるけど「正直よく知らない」という方も少なくないでしょう。

そこで今回は、美容目的で行われているケミカルピーリングについて、初心者さんでもわかりやすいように解説していきたいと思います。
ぜひ、気になっている方は最後までじっくりとお読みくださいね！

ケミカルピーリングとは何？

ケミカルピーリングとは、お肌に酸性の化学薬品を塗布して、その『酸のパワー』で皮膚表面を剥がす治療のことを指します。

もともと、ケミカルピーリングは欧米で広く行われていた美容治療ですが、今では日本のエステやクリニックなどにも導入されており、比較的簡単に受けることができるのが大きなメリットといえるでしょう。

ただし、ケミカルピーリングが日本で広まった当時には、赤みや炎症、腫れといったさまざまな副作用やトラブルも報告されていました。
そのため、日本皮膚科学会は『ガイドライン』を作成して、安全なケミカルピーリングを提供できるよう、医師などに周知させる努力を行ったといいます。

だからこそ、近年ではケミカルピーリングの危害例が減少し、多くの方が安心して受けることができるようになったのです。

ケミカルピーリングはどんな肌トラブルに適している？

ケミカルピーリングは、主にニキビ肌に効果があるとされています。
また、皮膚のターンオーバーを早めることによって、日焼け後にできてしまったシミや紫外線が原因で生じたシミにも適しています。

その他、浅い部分にできる小じわも、ケミカルピーリングで改善する例が報告されているようです。
年齢を重ねたお肌は、ターンオーバーがスムーズに行われていない場合が多く、これを薬剤で促してあげるだけで、ツルっとした見た目を手に入れることも可能なんですね。

ただし、凹凸が大きなクレーター状のニキビ痕、深く刻まれてしまったシワなどには効果があまり見込めません。
ご自身の肌悩みがケミカルピーリングで改善するのかどうかは、エステサロンやクリニックなどでしっかりと確認しておくようにしましょう。

ケミカルピーリングの種類って？

ケミカルピーリングで使われる化学薬品には、さまざまな種類があります。
一般的によく使われているのが、フルーツ酸（グリコール酸）や植物由来のサリチル酸です。
これらの成分は、市販のピーリング石鹸などにも含まれているメジャーなもの。
特に、グリコール酸は日本人の皮膚にも優しく安全に使うことができるため、多くのクリニックなどで使われている薬剤です。

その他、日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドラインには、トリクロロ酢酸や乳酸、フェノール、ベーカーゴードン液などが明記されています。

このような数々の薬品は、お悩みや症状、肌質などに合わせて、いくつかの薬剤を組み合わせて使用することも少なくありません。
また、濃度を変更しながら『安全に効果がでやすいよう』ピーリング治療を行うのも一般的です。

ケミカルピーリングの注意点

ケミカルピーリングを受ける際には、いくつかの注意点があります。
まずは、「どんな症状にも良い効果が出るというわけではない」という点。
例えば、遺伝で生じるそばかすや、年齢を重ねて目立ち始める肝斑などの肌トラブルには、あまり効果が出ないとされているのです。

さらに、「ただのシミだと思っていたのに、実は皮膚がんだった」なんてケースも、ごく少数ではありますが実際に報告されています。
この場合、安易に自己判断をしてケミカルピーリングを受けてしまうと、病状が悪化してしまうことも。

安全に正しくケミカルピーリングを受けるには、まず皮膚科医にご自分の肌悩みをしっかり相談するところから始めましょう。

また、お肌が敏感な方やアレルギー体質、アトピーがある方の場合、ケミカルピーリングを受けることによって、逆にお肌が荒れてしまうケースも少なくありません。
そもそも、ケミカルピーリングは強い酸の薬品を直接肌に塗って、皮膚表面を剥がしていく「強制的」な治療法です。
一歩間違えてしまうと、「肌荒れの原因に直結してしまう可能性もあるのだ」ということを覚えておいてくださいね。